2009年12月28日月曜日

坂の上の雲



この年末NHKで放映された「坂の上の雲」は、司馬遼太郎原作、
明治時代の軍人、秋山好古、真之兄弟の物語。

兄好古は陸軍、弟真之は海軍の軍人として、
どちらも大国ロシアを相手に、日本が奇跡的に
勝利した大きな原動力となった。
ストーリーは各自で本を読むなりして頂きたいが、
自分がこの歴史小説が好きなのは、開国して間もない
日本が、欧州、米の植民地にされる可能性も
否定できないとして、当時の指導者、軍人、民間人に至るまで、
日本という国を守る為に真剣に悩み、考え、
行動したことに対して深い感銘を受けたからだ。

今、民主党政権になり、どう考えても日本の為、
日本人の為の政治をやっていない現状を考えると、
当時の日本国民は本当に志操が高かったと
思わざるを得ない。

いつから日本はこんな日本という一個の国を、
大切な独立独歩の自らの国を私利私欲の為に食い物に、
或いは、売り渡そうと考える人間が増えたのか、
またそういう輩に、目先の利益に騙されて、日本の舵取りを
安易に容認してしまう愚かな国民が増えたのが残念で仕方がなく、
また当時の日本が本当に羨ましいとも思ってしまう。
もちろん、現代日本に於いて戦争が無いということは、
本当に素晴らしいことだが、それを除けば当時の日本の方が
余程マシに思えてしまう。

多くの人に是非このドラマを見て頂きたいし、
また、原作も読んで頂きたい。
ただNHK自身のスタンスが最近中立性がなく、
非常に過去の日本を根拠もなく否定する偏向な思想に
傾いている為に、もしかしたら原作の司馬遼太郎先生の
意図に反するセリフを役者にしゃべらせてしまうかも
しれないので、原作を読むことを強くお勧めしたい。
そして今一度、この物語の主人公たる秋山兄弟以下、
偉大な先達たちが文字通り、命を賭けて守ってきた「日本」
という大切な一個の独立国の在り方と今後の行く末について、
多くの人に考えてもらいたいと思います。