良く頑張った、上村愛子ちゃん。

世界中の女子選手の中で愛子ちゃんしか出来ない
カービング・ターン をもってしても、上位3名のスピードに
劣ってしまった事実が何よりもショックだと思う。
逆に愛子ちゃんが世界選手権で優勝した時からたった
1年程度で、忸怩たる想いで彼女の背中を見ていた選手たちが、
この短期間の間に彼女を追い抜く技量を身につけたことは、
称賛に値する。

愛子ちゃんのカービング・ターンよりもスピードが乗るなんて、
体重差が影響しているとしか思えないんだけど、
しかし、それだけコブの衝撃は増すだろうから、そうでないとも
思えるし、エアの飛び出し角度によっては、空中で
ロスするタイムも無視できないのではないかと思ったりもした。

彼女は全力で滑れたというけれど、日本中の期待を背負った
重圧と、彼女自身の勝ちたいという強い思いが、逆に
体を硬直させて、リラックスした時のスピードを
出せなかったのだろうか。

メダルを取った3人のタイムは27秒台後半、愛子ちゃんは
28秒台後半だったから、この1秒の差は詰めれる差なのかどうか、
彼女が自分と対話して、今後どうするか彼女なりの結論を
出すであろうが、自分としては、４年後を目指して頂きたい反面、
これから４年という間、ストイックな彼女だから、いままで以上に
自分を苛め抜くだろうし、またプレッシャーとの戦いの日々にも
なるだろうし、今回の結果は決して恥ずべき結果ではないとも思うから、
もう休ませてあげたいという気持ちもある。

長野オリンピックで滑り終えた時、満面の笑顔で真っ白い歯が
輝いていたシーンは未だに覚えている。
あの時はきっと滑り終えただけで、十分に満たされていたんだろう。
しかしその後の彼女はずっと期待され、そのプレッシャーに
押し潰されそうになりながら、ずっと戦ってきたはずだ。
安易に４年後を目指して欲しいなんて、自分を含めて、
オリンピックの時だけ彼女に注目して、結果だけ求めてしまう
人たちに言う権利など、どこにもないはずだ。

お疲れ様、ゆっくり休んでください。
十分によくやったと思います。
今はただ、これだけの言葉を彼女に贈りたいと思います。

ついでだから書くけど、きちんとした身なりが出来ないで
問題になってる国母くん。
世間では賛否両論のようだが、TPOをわきまえることが、
大人の条件ということを考えれば、自分は非難されて当然だと思うよ。
服装でアピールするよりも、演技で自分自身をアピールすべきだと思うね。
きっちりと制服を着こなして開会式に出席し、いざ競技になった時には、
ボーダーとして、バッチリとファッション決めて、演技で弾ければいいだけだ。
その変わり身ぶりが余計に注目してもらえると思うけれど。

前回の大会の時も、スノボーチームは選手村の部屋の壁を壊したりして、
評判がよろしくなかったようだが、これで競技で予選落ちとかしたら、
どういう顔して日本に帰って来るのか楽しみだよな～。
しかし、そういう状況になる方が今後の君の為だと思えるんだよね。
だから別の意味で君には期待してますよ、国母くん。
ガッコーじゃ通用したかもしれないけれど、
社会を舐めたらいかんぜよ。